IiSENTAKU

日々の暮らしを豊かに心地よく過ごして…

※ 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

筆ペンの練習で書き方やおすすめのコツは

f:id:zzmae:20160422071150j:plain

筆ペンで書く文字がきれいになりたい方のために、筆ペンの練習で書き方やおすすめのコツなご紹介…

はじめに

この頃では多くの方が知人や友人の方とコミニケーションを取るのにメールを使ったり、文章作成や年賀状作成などでもパソコンを使ったりしている。筆を使って文字を書くことは、ほとんど少ななってしまったものだ。

しかし結婚式など出席する場合、冠婚葬祭で使用するのし袋に筆ペンで書くことが多い。またその結婚式に訪れたときは芳名帳に自分の名前を書くが、その時は筆ペンが用意されていることも多い。

さらに年賀状や著中見舞いなど、多くの方がパソコンを使用してそれらの年賀状など作成をする方が多いものだ。だが筆ペンを使用して作成した年賀状など、パソコンなどで機械的に作られた年賀状と違い、温かみを感じるものではないだろうか。

そこで普段の日常生活では、あまり使うことのない筆ペンのことについて紹介をしています。毛筆のように道具をそろえたりしないで気軽に書ける筆ペンのことを、知っていただき手書きによる温かみのある文字を書くことを、身につけていただければ幸いです。

基礎知識

筆ペンとは

筆ペンとは毛筆の小筆で書くような文字を気軽に書けるようにし、楽に持ち運べる筆記用具となっている。イメージとしては万年筆の先が硬い金属でできた板のよなものから、ペン先が軟らかくペン先がくにゃっと簡単に曲がるペン先になったようなものだ。万年筆のようにインクが自動的に出てくるので、毛筆のようにいちいち墨をつけながら書かなくてよくとっても便利な書きものだ。

つまり毛筆のようにいちいち墨や硯など持ち歩く必要がなく、どこにでも持ち運びが簡単にできる。毛筆の小筆で書くことを考えたら、墨や硯などを持ち運ばなくてはならない。毛筆の小筆ならばそれらのものは小さくても良いかもしれないが、やはり小さい硯でも石には変わらないので重たいし、持ち歩くのはめんどうなものだ。

特に毛筆の場合、水がなければ墨をすることができないし、水を持ち運ぶとなるとさらにめんどくさい。しかし筆ペンならばそのような心配は全く必要なくなる。このように筆ペンは毛筆の小筆で書くこととは違い、とっても気軽に書ける筆記用具になっている。

練習するメリット

筆ペンで文字を書く練習を行って、肉筆で文字を書けるようになった場合のメリットはたくさんあるものだ。パソコンや印刷物とは違い肉筆で書かれた文字は、とっても温かみがありその方の人柄まで伝わってくる。つまりパソコンや印刷物などでも筆文字の書体を使えば、筆で書いたようなものになるがやはり味気ないものになってしまう。

そこには肉筆で書いたような温かみは感じられないものだ。そのように筆文字を使った温かみのある文字を書けるようになると、結婚式など冠婚葬祭のときに書くのし袋や芳名帳などでも、自信を持って書くことができるものだ。

特に、社会人になると何かと結婚式など冠婚葬祭関係で、のし袋の記入や祝賀会などパーティー会場で芳名帳に署名するなど、筆ペンで書くことが多くなってくる。それに毎年のように書いている年賀状でも、パソコンなどを使って作成した印刷物などよりも、肉筆による温かみのある年賀状を出すことができるものだ。

もちろん年賀状だけでなく、暑中見舞いや手紙を書くときなどでも、肉筆で温かみのあるものを書くことができるものです。このように筆ペンを使って文字を書けるようになることは、社会人になったときにとても役に立つものですし、年賀状や手紙などを作成する場合にも役に立つものでしょう。

書く書体

文字の書体で楷書、行書、草書が代表的な書体ですが、筆ペンでよくつかわれている書体は行書が多いようだ。それは厳格で完成された美しい書体の楷書や、続けて書く文字が美しい草書などで文字を書くことができるが、ひらがなとマッチしている行書で書くと美しくて速く文章を書くことができるものです。

それは、ひらがなというのは草書が発達してできたものであり、草書にとっても近いものなので楷書よりも行書のほうが、一緒に書かれているとマッチしやすい。もちろん草書で書いてもいいのだが、草書はその文字がなんて書いてあるのかわかりにくい。そのわかりにくい草書で書かれた年賀状をもらっても、なんて書いてあるのかわからないかも…

そんな草書に対して行書というのは、普段多くの場面で使用している楷書を少し崩したような書体になっている。ですから行書で書かれた年賀状をもらっても、その書かれた内容をわかることができるので、つづけ字の美しい文字を書くことができるのだ。

しかしその行書をいきなり書くのは難しいので、楷書から練習を始めて行書を習得するのがいいでしょう。もちろん楷書、行書と習得したら、草書を習得して美しい古典の臨書を楽しむこともできる。

小筆の違い

筆ペンと小筆の違いは多くの方が想像するように、筆ペンは気軽に書くことができるが小筆の場合は道具を準備したり、片づけたりしなければいけない。なので小筆で書くことは面倒なものだ。そして小筆と筆ペンの大きな違いは、小筆は馬やタヌキなど動物の毛を使用しているが、筆ペンは毛筆タイプでも化学繊維を使っているので書き味は少し違う。

毛筆の小筆は馬やタヌキなど動物の毛を使用しているので、腰が強く弾力のある穂先になっているが、筆ペンの毛筆タイプでは化学繊維なので弾力が少し弱く感じるかもしれない。しかし万年筆やボールペンなどと違って筆ペンの穂先が軟らかいことには変わりはない。

小筆では動物の毛を使っているので普段から手入れが必要になってくるが、筆ペンは化学繊維なので小筆のように気を使うことはなく扱いやすい。外見的には小筆は墨をつけながら書くので筆の軸は細いが、筆ペンはインクをためているのでペンは小筆に比べて太くなっている。

ただし冠婚葬祭ののし袋で不祝儀の場合、小筆の場合はつける墨の色を薄くすれば良いが、筆ペンの場合は薄い墨色の筆ペンを別に用意しなければいけない。つまり筆ペンは小筆のように墨をつけて書くわけではないのでこのようになっているが、時々薄い墨色のインクでお祝いののし袋などで書いている方がいるので注意が必要だ。

さて毛筆の小筆で書道をすでに始めた方なら、筆ペンを持った時にペンが太いので少し違和感を持つかもしれない。しかしこの太さも、書いているうちに慣れてくるものだ。このように筆ペンと小筆の違いがあるが、筆ペンの場合は小筆と違って道具の準備や片づけがいらないので、気軽に持ち運びができて筆文字を書くことができる筆記具になっている。

f:id:zzmae:20160428210018j:plain

練習

筆ペンの選び方

筆ペンにはペン先の違いによっていろいろと種類があるが、大きく分けて硬筆タイプ、軟筆タイプ、毛筆タイプと3種類に分かれる。硬筆タイプはペン先の素材はプラスチックでできているので、書き味は硬くサインペンのような感覚で書くことができる。その硬筆タイプはペン先が硬めなので書きやすいが、線の太さに変化がつけにくい。

軟筆タイプはペン先が発泡材作られているので、ペン先に弾力性があり書いた感じはやわらかく書きやすいが、払いなど毛筆のような感じに書くのに気をつけて書かなければいけないようだ。毛筆タイプはペン先の穂が化学繊維でできていて、書き味は毛筆に近い感じで文字を書くことができる。

ペン先(穂先)の太さも太字用、中字用、細字用、極細用と種類があるが、書く文字の大きさによって選ぶのが良いだろう。またインクにも種類があり、顔料インクと染料インクとある。顔料インクは色が濃いようで水にも流れず変色もないようだ。染料インクはやや淡い色をして、さらさらした感じになり変色することがあるインクだ。

そしてインクも使い捨てタイプやスペアータイプ、カートリッジ式と別れている。使い捨てタイプやスペアータイプの筆ペンは、始めのうちはインクが多く出るようだし、インクが無くなってくるとバサついて書き味が悪くなる。カートリッジ式は穂先が乾燥して割れたりすることがあるので、軸のインクを押し出してインクの量を調整しながら書くようになっている。

このように筆ペンのメーカーによって書き味など違ってくるし、同じメーカーの同じ筆ペンでも若干違った書き味にあることもある。

持ち方

筆ペンは書道の筆と同じでペンを斜めにしないで、できるだけ垂直に立てて書くのがベスト。そして筆ペンの持ち方も書道と同じように、単鉤法(たんこうほう)と双鉤法(そうこうほう)がある。

単鉤法とはお箸の持ち方と同じような持ち方をして、手前側の箸を抜き筆を垂直になるように立てて持つ。双鉤法とは人差指と中指の2本を筆の前に持ってきて、筆をもつ方法で筆が垂直になりやすい持ち方だが、慣れていないと持ちにくい持ち方なので筆ペンの場合は単鉤法でいいでしょう。

多くの方が単鉤法で書かれているようですし、お箸の持ち方がしっかりしていればこの持ち方ができるので、書道の双鉤法のようになれない持ち方で書くことはないでしょう。ただし筆ペンの場合には万年筆やボールペンなどと違って、ペンを立てて持つことが重要になってくる。もちろんペンを立てないと書きにくいので、そのことに気をつけて持つのが良いものでしょう。

あと筆ペンを持つ位置についてですが、お箸の場合は上のほうを持つが筆ペンの場合、穂先から3~4cmのところを持つようにする。筆ペンを持つ位置については一般のペンと同じような位置なので、あまり違和感なく持つことができるでしょう。

書く姿勢

筆ペンを持って文字を書くときの構え方は堤腕法(ていわんほう)や枕腕法(ちんわんほう)、懸腕法(けんわんほう)といろいろと構え方があるものだ。堤腕法とは腕を机に軽くのせ手首をつけて書く方法で、普段万年筆やボールペンなどで小文字を書いている一般的な構え方です。

枕腕法は左手の指をそろえて机の上に置き、その左手を枕のようにして右手を乗せて文字を書きますので、小文字を書くのに適した構えになっている。ただし枕腕法は筆ペンを持った腕を自由に動かすことができないので、流れのあるつづけ字などを書くのには向いていない書き方になってしまう。

懸腕法とは中文字や大文字を書くのに向いている構えで、右腕を机に乗せないで腕と机が平行になるような感じで構え、左腕は軽く半紙などを押さえる構えになる。この懸腕法は書道の中文字や大文字を書くのに向いているので、筆ペンで書く場合にはあまり向かないものでしょう。ですので筆ペンを書く姿勢は小文字を書くのに適している、一般的な堤腕法で書くのが良いでしょう。

筆ペンを持って机に向かうときに前かがみになってしまうと、動きが小さくなってしまうので前かがみにならないように気をつける。そして猫背にならないように背筋を伸ばし、頭も下がらないように注意して筆ペンはなるべく垂直になるように持ち、楽な姿勢で筆ペンを持って文字を書くのが良いでしょう。

書き方(コツ)

筆ペンで文字の書き方(コツ)について、やはり筆なので書道のようにペンを寝かせないで立てて書くことだ。普段ボールペンやシャーペンなどでしか文字を書いたことがない場合は、ペンを斜めに傾けて書くので垂直に立たせて書くことはない。そこで筆ペンで文字を書く場合は、書道のように筆ペンをなるべく垂直になるように持ち続けて、文字を書くことです。

そして筆ペンで書く場合は書道と同じように、まずは打ち込んで(行書や草書では打ち込まない場合がある)線を引いて行く。あとは線を引き終わったら筆を止めて(行書や草書、払いなどでは止めない場合がある)毛筆タイプの筆ペンだったら、ペン先をそろえるようなイメージでペンを用紙から離す。

毛筆タイプの筆ペンの場合、始めから線を引き終わったらペン先をそろえて用紙から離すことはできないかもしれないが、書いているうちにだんだんコツがわかってくるものだ。また筆ペンの特徴として線の太さに変化をつけることができるが、なれないとすごく太くなってしまうか、その逆にすごく細くなってしまう。

このようにうまく線の太さに変化をつける書き方ができないだろうが、筆ペンで文字を書いているうちに、だんだんとコツがつかめてくるようになるものです。あとは筆ペンで書くことにだんだんと慣れてきたら、筆ペンで書くスピードの変化をつけてみることだ。

書道は線の芸術と言われ線の変化を楽しんだりしするが、筆ペンでも線の変化を楽しむことができるし、その線の変化を楽しむ書き方が筆ペンを書くコツにもなるものだ。

f:id:zzmae:20160502213945j:plain

生かす所

仕事として

パソコンを使って文章作成などをして、プリンターで簡単に印刷することが多くなったこの頃だ。だが日常生活の中で筆ペンを使って手書きにより、文字を書くことは意外とあったりする。例えば中小企業の中には取引先とお付き合いの関係で、お祝いや香典などを結構多く出す中小企業がある。

そうなるとお祝いや香典など、のし袋の記入を事務の方に社長から頼まれることがある。ですので筆ペンで文字が書けるということは、とっても重宝されるものですし就職や転職など、有利になることが出てくるかもしれない。

小売店関係ではお中元やお歳暮など贈り物にはのし紙をつけることがあるし、冠婚葬祭でお祝いや仏事などのし袋の記入など筆ペンで書かれるものだ。デパートなどではのし紙を書く専門の筆耕を行う方がいるし、大手のスーパーなどではのし袋に代筆をするサービスなど行っている所もある。

その大手スーパーの中には、のし袋の代筆サービスを有料で行うところも。なのでのし袋を販売している文房具屋さんなどは、のし袋を買ってくれたお客さんに無料で代筆をするサービスを行えば、有料で代筆サービスを行う大手スーパーと差別化することができるかも…

趣味として(古典)

多くの方の場合書道と言われてすぐに想像するのは、漢字で書かれた文字を想像することと思う。しかし書道にもいろいろとあって、プロの書道家は大きく分けて漢字を専門に書く書道家と、かなを専門に書く書道家に分かれる。そして多くの方は書道の「かな」の世界をご存じないかもしれないが、この「かな」というものは日本で生まれたものなのだ。

よく日本の文化として書道のことが取り上げられることがあるが、日本の文化として取り上げた書道で漢字のみを書いていたのでは、日本の文化と言えるかどうか疑問を持たざるを得ない。それは漢字というものは漢字と言うくらいだから、中国で生まれたもので日本で生まれたものではないのだ。

つまりこれは中国の文化であり、日本の文化ではないことになってしまう。その「かな」というものは日本で生まれたものであるので日本の文化そのものなのだ。その証拠に中国の町並みなどの映像がテレビで流れても、「かな」というものをみかけることはないはずだ。

「かな」というものは日本で生まれたとっても美しい文字であり、書道の世界にも「かな」で書かれた美しい作品がたくさんある。特にその美しい作品の中で平安時代に書かれた「高野切れ」などの作品は最高の美しさで、その美しい作品を臨書する楽しみが出てくる。

臨書を行うとき筆ペンで臨書すると、小筆で臨書するのとは違い道具の準備や片づけを行わないで、気軽に臨書を楽しむことができる。もちろん筆ペンを使って「かな」の作品づくりを楽しむこともいいものですし、気軽に「かな」による作品づくりを行うことができるものだ。

ぜひとも筆ペンで文字を書くことを行うのであれば、平安時代に書かれた美しい古典の臨書を楽しんでいただきたいものです。

まとめ

筆ペンを使って上手に字が書けるようになりたいと思うきっかけは、やはり年賀状を出すのに手書きで上手に書いた年賀状を、出したいと思うのではないでしょうか。もちろん年賀状だけではなく暑中見舞いなど季節のご挨拶を書く場合にも、手書きによるはがきや手紙などを出すのもいいものでしょう。

やはり手書きというものは多くの方が使っているメールとはちがい、温かみを感じるものでありその方の人柄など伝わってくるものだ。多くの方が使っているメールというものは、その方の温かみや人柄などはあまり伝わってこないことが多いようだ。だから悪意のないメールでもそのメールを受け取った方は、勝手に悪い印象を持ってしまうことさえありえる。

プロの書道家の場合はその方が書いた文字を見ると、その方の性格などわかってしまうものだ。一般の方の場合、手書きの文字を見ても性格まではわからないだろうが、その書いた文字を見ることによってなんかその方の思いや温かみなど感じるものです。

このように手書きによる手紙やはがきというものは、簡単にメールでやり取りができてしまう時代ですが、簡単ではない分それだけすばらしいものが相手の方に伝わるのではないでしょうか。

ぜひとも毛筆など手書きで書く文字に興味を持っているのであれば、筆ペンという筆記具は気軽に扱うことができるので、その筆ペンで手紙やはがきなどを書かれるのが良いのではないでしょうか。